微力ながらも村の活性化に貢献したい―叔父の思いを受け継いで。


当社が使用している柚子の産地山口県長門市俵山は、人口1,200人ほどの山間部にある小さな村です。

 

温泉番付で西の横綱に選ばれた温泉俵山があり、かつては湯治場として栄えていましたが、ここ数十年で高齢化と高齢化がすすんでいます。

 

当社の代表も高校卒業後に俵山を離れた1人でした。

1人、2人と若者が村を離れていく中、代表の叔父の金川鐵男は、俵山の活性化を願い、村の交流人口を増やす場を作るために、40年間たった1人で私有の山にしゃくなげ植え続け、“俵山しゃくなげ園”を造園しました。

 


 約5haの山の斜面や谷間に咲き誇る2万5,000本のしゃくなげは圧巻。

 

年々来場者は増え、今では4月中旬~5月下旬にかけて、全国から2万人もの観光客が訪れる、長門でも有数の景勝地となりました。(入園料無料)

平成21年には花の名所や花の景観を整備し、地域の観光振興に寄与している団体等を表彰する「花の観光地つくり大賞」を個人で初めて受賞しました。

 

 

 



そんなしゃくなげ園のお土産として誕生したのが、当社のゆず商品です。

 

花による村おこしで、俵山のために奮闘してきた叔父を

代表は深く尊敬しています。

自分を育ててくれた故郷の為に、

自分にも何かできることはないかと考え、思いついたのが

村の方々の生活に根付いた柚子を使用した商品作りでした。

 

俵山には村のいたるところに、誰が植えたわけでもない

柚子の古木が沢山あります。

その柚子の殆どが“実生(みしょう)”と言われる大変希少価値の高い柚子です。

 

 

村の至る所に自生している実生の柚子を収穫、購入させていただき、村でゆず商品を製造、販売できれば、これまで何も生まなかった柚子から収入や雇用が生まれます。そして、俵山を訪れてくださった方々に、お土産としてご購入いただければ、思い出と共にゆず商品を楽しんでいただくことができ、より多くの方に俵山のことを知っていただく契機にもなります。

 

 

 

 

当初は、代表一人で開始した村おこしでしたが、現在はNPO法人ゆうゆうグリーン俵山の皆様にご協力の元、廃校になった俵山中学校の給食室を活用して、柚子の加工・商品製造を行っております。

 

商品開発までに数年かかりましたが、試行錯誤の上完成したゆず商品は、俵山の皆様のご協力の元、今では全国のお客様にお楽しみいただける商品に成長しました。

 

今後も実生ゆず事業の継続を願い、より多くの方々に笑顔になっていただける商品作りに努めて参ります。